1964年 マイフェアレディ
映画1960年代洋画
60年終わりの時代、フランスではヌーベルヴァーグが隆盛、トリュフォーやルイマルの映画を新しい波としてみていた青春でした。
ハリウッド映画の斜陽が囁かれはじめた時代。
アメリカ社会はこの映画で描かれているような閉塞感に苛まれ、都市の人々の孤独かが進み、群集の孤独がアメリカの都市ニューヨークに充満してたのでした。
そんな時代、この映画が登場しアカデミー賞をとりました。

その「都市の孤独」がこの映画では(意図的に)強調されている。
金持ち女の相手をして金を稼ごうと、テキサスの片田舎からニューヨークへやって来たジョー(ヴォイト)。だが現実の壁は厳しく、カウボーイを気取る彼の夢は遠のいていくばかり。
そんなジョーが知り合ったのがラッツォと呼ばれる一人の男。始終咳き込み足を引きずって歩くその小男と、ジョー。大都会のはみだし者同士、次第に友情を深めていく
田舎者のジョー(ジョン・ヴォイト )と都会のはみ出し者ラッツォ(ダスティン・ホフマン )
弱く、惨めで、汚らしい主人公がアメリカ映画に登場した最初の作品でしょうか、本音のアメリカが見えたようで2人の演技に拍手を送りました。
日本でも、米国でも都市へ都市へ若者が集まってきたこの時代、この惨めな現実こそ当時の若い映画人が等身大のテーマとしたかった内容なのではないでしょうか。
ヌーベルバーグの作品のテーマもこの時代、高いの孤独を扱ったものが多かったように思えます。
1969年アカデミー賞私が選んだノミネートの映画
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アカデミー作品賞は「オリバー」と言うミュージカル映画ですが、真っ赤区記憶にありません。
このとしの映画で記憶にあるのが、冬のライオンのピーター・オトゥール、キャサリン・ヘプバーンの二人でした。
冬のライオン
1968年/イギリス映画
監督:アンソニー・ハーヴェイ
出演:ピーター・オトゥール、キャサリン・ヘプバーン、アンソニー・ホプキンス、ジョン・キャッスル、ナイジェル・テリー、ティモシー・ダルトン、ジェーン・メロウ、ほか
12世紀の英国の王ヘンリー2世の史実を基にした戯曲の映画化。イングランド王ヘンリー2世は、母親から相続した仏ノルマンディ公領と、ルイ7世の元妃アリエノールと結婚したことで得た仏アキテーヌ公領とを合わせ、フランスの半分以上の土地を手に入れ、またアイルランドを支配下に置き、一時代を築いた英国王室初期の名君です。
この映画での印象は、とにかくキャサリンヘプバーンの后とオトゥールのヘンリー2世との丁々発止のやりあいにありました。
シェクスピアを生んだ国らしく、そのせりふの見事さを覚えています。
オスカー受賞のヘプバーンを初めとする名優たちの火花散る演技合戦がもたらす緊張感と重厚感は素晴らしく、堂々たる“ライオン”ヘンリー2世に食ってかかるキャサリン=アリエノールの雌ライオンぶりは、何と言っても一番の見どころでした。
後に名君と呼ばれる獅子王リチャードを強く押すアリエノール(キャサリンヘプバーン)しかし、二人とも本音は語らず、駆け引きと腹の探り合意などイギリス王家の存在の大きさと面白さを今でも感じることが出来ます。
子供の頃興奮して読んだ、紅ハコベがイギリスとフランスの貴族の関係を描いており、フランスにもイギリスにもあこがれました。
その後シェクスピアを読んだり映画で見たりして、西洋の理屈主導と言うか、理論先行と言うか、われわれとの違いを強く感じたものです。
1968年アカデミー賞私が選んだノミネート映画
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ロミオとジュリエット【PHNA-102276】=>ロミオとジュリエット
故郷の街に休暇で向かう途中の黒人刑事(シドニー・ポワチエ )が、ある南部の田舎町で、殺人事件に巻き込まれてしまいます。
彼は初め見慣れないよそ者の黒人ということで、殺人犯に間違えられてしまうのですが、その後捜査に協力することになります。
そして、露骨に黒人を差別する白人の警察署長(ロッド・スタイガー )とともに、しだいに真犯人を追いつめて行くきます。すると、犯人として意外な人物が浮かび上がってきました。
映画の中には、ほとんど奴隷時代と変わらない労働を強いられている黒人たちが働く綿花農場や医者の代わりに怪しげな医療をほどこす女祈祷師などが登場し、ブルースやR&Bの故郷を知るのに最適の教科書になっています。
1960年代当時、ここまでリアルに人種差別問題を映画に組み込んだ作品は、ほとんどありませんでした。(少なくとも南部では、現実に人種差別が制度として残っていたのですから)
この作品は、内容もさることながら、出演している俳優陣の優れた演技という点でもまた見逃せません。
主役のシドニー・ポワチエは、そして、ラスト・シーンで主人公のカバンを持って、駅に見送りにくる白人警察署長ロッド・スタイガーの素晴らしい演技は、この年のアカデミー主演男優賞受賞です。
主役でない彼が、アカデミー主演男優賞受賞です。
ここに黒人差別を扱った映画の名作なのに、オスカーでシドニーを差別したのですから
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アメリカは本当に面白い国です。
はっきりしています
民主主義をテーマにして優秀作品をきちんと選んでも
実際のアメリカは差別をきちんとしているんですから
1966年度アカデミー賞作品
フレッドジンネマン監督「わが命つきるとも」は全く知りません。
1965年の優秀映画(洋画)
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■ 発行者: 須久 凛
「菩提樹」でも知られるトラップ一家の物語を、雄大なアルプスの景観や緑美しい木々、そして忘れがたき数々のナンバーで織り上げた名作。
1938年のオーストリア、院長の命により厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来た修道女マリア(ジュリー・アンドリュース) 。
彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法で、七人の子供たちはマリアの事が好きになるが、父親であるトラップ大佐とマリアの衝突は絶え間なかった。
だが、次第に大佐に惹かれている事に気づき悩むマリア。やがて大佐の再婚話が持ち上がり彼女は傷心のまま修道院に戻る
後半、ようやく互いの気持ちに気づき結婚したマリアと大佐が、戦火を逃れるため子供たちを連れて国外へ脱出するまでが描かれる
ミュージカル作品としては最高峰に位置するといっても過言ではないでしょう。
この映画のよさは、勿論音楽、子供たちとジュリー・アンドリュースの合唱がすばらしいことにありますが、
その背後にある、戦争、時代の流れが見事に描かれたからその歌がいっそう心に響いたと言えるでしょう。
1965年にこの映画がオスカーをとったのは、ようやく第2次世界大戦を世界が乗り越えたのだと思います。
ところで、
今日の映画状況ですが、日本映画が持ち直し輸入映画よりヒットしています。
大変嬉しいことです。
ところが、映画を見られる場所にすごい格差が生じているのです。
映画館のスクリーン数(3月31日現在)
多い地域 少ない地域
(1)東京 349 (1)徳島 9
(2)愛知 227 (2)島根 10
(3)大阪 213 (3)高知 11
(4)神奈川 189 (4)鳥取 14
(5)千葉 183 (5)秋田 19
地方では見たくても見られない、映画文化格差が広がっています。
経済格差がそのまま、文化格差になる
そんな時代に入ったのです。
50年前、列車線路を1時間歩いて隣町にしかなかった映画館で、三船敏郎と司葉子の映画を見たのを思い出しました。
そんな格差を感じます。
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■ 発行者: 須久 凛
1935年5月13日、一人のイギリス人がオートバイ事故で亡くなった─。
トマス・エドワード・ロレンスはウェールズの名門の生まれで、オクスフォード大学で考古学を学ぶ青年だった。
アラビアの情勢に詳しく、トルコの圧政に苦しむアラビアに深く同情していたロレンスを、イギリス軍事情報部はドイツとトルコの同盟にくさびを打ち込む人物として、アラビアに派遣した。
彼は反乱軍の指導者、フセインの次男ファイサル王子(アレック・ギネス)の陣営に加わった。
また、ハリト族の族長アリ・イブン・エル・カリッシュ(オマー・シャリフ)と出会い、ともにアラブ民族独立のために戦うことを誓う。
しかし、近代的なトルコ軍の前になすすべのない反乱軍の無力さにロレンスは大きく失望する。そして、難攻不落といわれたトルコの要塞アカバを攻撃する計画を立てる。
アカバの防衛の主力は海に向けられていたが、背後は無防備に近かったのである。ところが、その前には越えることが不可能と言われるネフド砂漠が広がっている。
アリはこの無謀とも見える作戦に驚くが、ロレンスの戦略家としての才知と意志力に敬服し、ついに進撃を開始する。
上記は、1930年代のイギリスアラブ戦争の姿です。
ここには、イギリス(ヨーロッパ)がアラブとどう両立できるかが問われていた。
エジプトはすでに、部族社会から国家を形成していた。
この映画が伝えることは、侵略より、相互が政治的にどう融和できるかがきほんであった。
今日、アメリカがイラク・イランにしていることは、
こんな考えでなく、根こそぎ奪い取ろうと言う政策ですね。
ちょっと重くて偏見に満ちた意見だと思いますか、
アラビアのロレンスが目指したには、
少なくとも、そこに、人がいました
アラブの人とヨーロッパが宗教の違いを越えて共生できるかの問いがありました。
今日のアメリカにはそれが感じられません
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世界制覇しか答えが出てこないのです。
青い意見です。
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■ 発行者: 須久 凛
映画アカデミー賞 マイフェアーレディ
今回はマイフェアレディについてのみ書いてみます。
オードリー・へッバーンの魅力を引き出すための映画でしたね。
ローマの休日、ファッシネーションなどこのころのヘップバーンは作品が上質でした。
ミュージカル仕立ての映画で、特にに父親役のスタンリー・ハロウェイは舞台でもその役だったこともあり、すばらしい演技でした。
イライザ(ヘップバーン)ヒギンズ教授により貧民から貴族に生まれ変わるのと対象的に、陽気で気楽な貧民を演じる彼がなんともいい味を出していました。
スタンリー・ハロウェイ
アラビアのロレンス 1962年度アカデミー賞
「トマス・エドワード・ロレンスはウェールズの名門の生まれで、オクスフォード大学で考古学を学ぶ青年だった。第1次世界大戦が始まって2年目の1916年、ロレンスはカイロの英陸軍司令部に勤務していた。アラビアの情勢に詳しく、トルコの圧政に苦しむアラビアに深く同情していたロレンスを、イギリス軍事情報部はドイツとトルコの同盟にくさびを打ち込む人物として、アラビアに派遣した。」
伝統的にイギリスの監督は、伝記映画が得意です。またイギリス映画には、伝記映画にいい作品が多いのが特徴といえます。彼は反乱軍の指導者、フセインの次男ファイサル王子(アレック・ギネス)の陣営に加わった。
また、ハリト族の族長アリ ・イブン・エル・カリッシュ(オマー・シャリフ)と出会い、ともにアラブ民族独立のために戦うことを誓う。そして部族社会で統一が難しいアラブの兵士をまとめ、トルコを攻め、アラブ国家の建設をロレンスは夢見るが、政治の世界に翻弄されて、それは未完成に終わる。
今日の、イラン、イラクなどアラブ国家の状況は、その当時とそんなに変わっていないと私は思います。
ロレンスが成し遂げられなかったように、今日のアメリカもいわゆる民主化に成功するとは思えません。
それより映画では、ピーターオーツールのロレンスの粘るような目が印象的でした。ホモを暗示する少年との関係などでのオーツールの目つきは彼が実際そうであるかのように、変質的な様子がとにかくリアルに感じられ、ある種革命家の特徴のように思えたのです。
あなたはどうお感じでしょうか?
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■ 発行者: 詩音 魔 ■ 連絡先 hiro1633@leto.eonet.ne.jp
ウエストサイド物語 1961年アカデミー賞
映画の冒頭、ニューヨークの摩天楼の空からの俯瞰から一転、スラム街の片隅でバスケットボールに興ずる少年達へ、そこから二つのグループの少年達が街へ繰り出していくプロローグが出色です。
シエクスピアのロミオとジュリエットを下敷きにした映画ということ、ミュージカルが舞台から街に出たと評判になりました。
ナタリーウッドとベイマーの人種を超えた恋、アメリカの人種問題をプアーホワイトとプエルトリコの宿命の対立という設定にした構成力がいきました。
シエクスピアを映画化したものは多数ありましたが、この映画は群を抜いていると私は思います。
シエクスピアのロミオとジュリエットはその二人の恋物語が太い糸でしたが、この映画の場合は、主人公より白人系ジェット団と、ベルナルド(ジョージ・チャキリス)率いるプエルトコ系プシャーク団が主人公でした。
製作・監督:ロバート・ワイズ 音楽:レナード・バーンスタインならばこその映画といえます。
わたし的には、
ジェット団の番頭役(タッカースミスだったかな背の高い俳優)とシャーク団のチャキリス、その恋人リタ・モレノの印象が濃いです。
早まってシャーク団の一員を殺したベイマーを守るために、血気にはやる団員を静める「クールボーイ」のシーンは今も鮮やかに見えてくるのです。
60年代アカデミー賞のナンバーワン作品だと思っています。
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■ 発行者: 詩音 魔
■ 連絡先 hiro1633@leto.eonet.ne.jp
1960年アカデミー賞映画 「アパートの鍵貸します」
出世の足掛かりにと、上役の情事のためにせっせと自分のアパートを貸している会社員バド(レモン)。だが、人事部長のシェルドレイク(マクマレイ)が連れ込んで来たエレベーターガールのフラン(マクレーン)は、バドの意中の人だった……。
B・ワイルダー監督・脚本(ダイアモンドとの共作)による都会派コメディの代表作。
コールガールの走りかと思えるコメディ。わたしの好きなシャーリーマックレーンがこんなに愛くるしいのはこの映画が一番でした。とはいえ、前年の大スペクタクル映画「ベンハー」の次の年にこんな小品を1位に選ぶアメリカ人も面白いです。
シャーリーマクレーンはその後霊的世界の目覚め、「アウトオンアリム」という自伝映画を作りました。もしよければごらんになってください。私は何度か見て、生き方の見本にしています。 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■ 発行者: 詩音 魔 ■ 連絡先 hiro1633@leto.eonet.ne.jp
アカデミー賞映画 ベンハー
まずは1959年「ベンハー」 キリスト誕生から26年、ユダヤがローマ帝国の圧政下にあったころ、ローマ進駐軍の新しい指揮官がイェルサレムに到着する。ユダヤ人の豪商の息子ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)の幼友達メッサラ(スティーヴン・ボイド)である。ベンハーは祖国を踏みにじるローマへ走った親友メッサラとは相いれず、絶好状態となる。
新しい総督が着任した日、ベン・ハーの上の屋根瓦が崩れて総督を直撃し、一家は反逆罪に問われ、母と妹は地下牢に、ベン・ハーは奴隷としてローマの軍船に送られる。 その後、ローマきっての剣闘士となり故郷へ帰り、大戦車競争に出場したベン・ハーは、卑怯な手段を使うメッサラを破って優勝する。
母と妹の死の谷への投獄に対し、復讐だけにだけに生きてきたベンハーはキリストの処刑をまのあたりにして、すべての憎しみが消えるのを感じる。 ちらりとキリストの後姿がちらりと写るということで、大評判になった映画です。
基本的には、チャールトン・へストンの肉体のすごさを見る映画だったと思います。 大戦車競争競争のシーンは当時のナンバー1の制作費として騒がれました。 それ以後のアメリカ映画のスペクタクルの元を築いた作品といえます。 ”感想”私にはそんなに強い印象はなかった。
映画アカデミー賞ベスト1位作品1959年〜1964年をご紹介します。
1959年度(50年代でもれていました)
ベンハー 【監督】 ウィリアム・ワイラー【出演】 チャールトン・ヘストン/ユダ・ベン・ハー スティーブン・ボイド/メッサラ ジャック・ホーキンス/クインタス・アリアス
1960年度 アパートの鍵貸します 監督 ビリー・ワイルダー 出演もしくは声の出演 ジャック・レモン 、シャーリー・マクレーン 、フレッド・マクマレイ 、レイ・ウォルストン 、デヴィッド・ルイス[俳優] 、ジャック・クラスチェン
1961年度 ウエスト・サイド物語 監督 ロバート・ワイズ 、ジェローム・ロビンス 出演もしくは声の出演 ナタリー・ウッド 、リチャード・ベイマー 、ジョージ・チャキリス 、リタ・モレノ 、ラス・タンブリン 、タッカー・スミス
1962年度 アラビアのロレンス 監督 デヴィッド・リーン 出演もしくは声の出演 ピーター・オトゥール 、アレック・ギネス 、オマー・シャリフ 、アンソニー・クイン 、ジャック・ホーキンス 、アーサー・ケネディ
1963年度 トム・ジョーンズの華麗な冒険 監督 トニー・リチャードソン 出演もしくは声の出演 アルバート・フィニー 、スザンナ・ヨーク 、ヒュー・グリフィス 、ジョーン・グリーンウッド 、ダイアン・シレント 、イーディス・エヴァンス
1964年度 マイ・フェア・レディ 監督 ジョージ・キューカー 出演もしくは声の出演 レックス・ハリソン 、オードリー・ヘプバーン 、スタンリー・ホロウェイ 、ウィルフリッド・ハイド=ホワイト 、グラディス・クーパー 、ジェレミー・ブレット ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ■ 発行者: 詩音 魔 ■ 連絡先 hiro1633@leto.eonet.ne.jp



