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映画古典「絶対見てほしい名画」

三丁目の夕日に教えられる家族像

三丁目の夕日をまたDVDを借りてみました。

ズーッと引っかかっていたことがあったのです。

なぜか小津安二郎作品の東京物語が浮かんで来るのでした。



なんで、なんでと問い詰めてもどうしてか分からないのでしたが、

昨夜夢を見ました、「家族」夢はそういっているのです。

「家族」「家族」「家族」と夢の中で問い続けています。

明け方の夢でしたが、妙に気になって一日考えていたのです。

東京物語

尾道に住む平山周吉70歳(笠 智衆)と、とみ67歳(東山千栄子)が、東京で暮らす子供たちの所へ旅をする話です。

東京で病院を営んでいる長男幸一夫婦(山村聡、三宅邦子)や美容院をやっている長女志げ(杉村春子)、戦死した次男昌二の未亡人で28才の紀子(原節子)の所に遊びに行きます。

しかし子供たちはそれぞれの生活、仕事を持っており、なかなか老夫婦の面倒を見ることができません。

唯一東京見物につきあってくれたのは血のつながりのない戦死した次男昌二の未亡人紀子(原節子)でした。


老夫婦は子供達の様子を見て安心して尾道に帰りますが、とみが亡くなり、葬式が行われた後も子供達は自分の仕事と家庭に戻ってしまい、血のつながらない紀子が残りました。

要するに、実の子供との関係より嫁の関係の方が強かったという結末です。

小津安二郎はこの時、すでに血縁の関係が絶対でなくなる日本の家族を予知していたと思うのです。

それがこの映画の一番のテーマだと思えてきました。

この後に来る核家族、家庭の崩壊そんな予言的な意味がこめられた映画だったと思います。

そして今、三丁目の夕日です、



これは逆に家族の成立を意図しているようです

でも血縁ではありません

茶川も淳之介もヒロミもそれぞれ他人ですが家族になろうとするのです

それも、舞台は昭和33年の東京下町

東京物語は小津作品の特徴の静止したローアングルとカットの安定した構図の中に

激しい家族のぶつかりを描き、その後の核家族化を予言している

それに対して、三丁目の夕日は

CGなどを屈指して、動的な映像の中に安定を求める人間像を描き出しています。

他人でも家族になれる幸せを描きたかったのです。

吉本ばななの「キッキン」での不思議な家族のように

でも三丁目の夕日は、そんなさらさらとした関係の家族より

昔ながらの人情、濃い関係を望む人たちを描きました。

小津作品の「東京物語」が静的映像に激しい変化を

「三丁目の夕日」が動的映像に安定を求めた

その違いと「家族」を描いた共通点にすごい興味を覚えます。

東京物語(DVD)

ALWAYS 三丁目の夕日 (DVD-BOX)




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